酸蝕症(さんしょくしょう)

EROSION

みなさんは酸蝕症という病気をご存知ですか?
歯の硬組織、エナメル質が強い酸によって溶けてしまう生活習慣病の一つとしてあげられている病気です。

歯の裏側が溶けているのがおわかりですか?

 

強い酸によって歯質が脱灰されているのでむし歯なの?って思われがちですが、むし歯は細菌が関与しているので、この酸蝕症は全く違います。

 

では、むし歯じゃないのになぜこんなことが起こるのか・・・

 

まずは職業的なものとして、メッキ工場などに勤務していて、酸性のガスを吸引するとこのようなことが起こります。

 

次は飲食物によるもの。

 

清涼飲料水、スポーツドリンク、ワイン、柑橘類の果物、ハーブティー、酢などの食品の過剰摂取によるもの。心当たりのある方いませんか?

朝は果物だけ、運動時にスポーツドリンク、健康のために黒酢・・・

食べちゃいけない!飲んじゃいけない!という訳ではありません。

 

過剰にとりすぎない!

 

ということです。

 

次にあげる原因が今多いのが現状です。

 

逆流性食道炎、摂食障害などによる胃酸によるもの。

 

実際、ここ数年このような状態の患者さんが増えています。口腔内を拝見させていただいて、いろいろお聞きすると、「最近胸焼けがする」「朝起きると口の中がネバネバする」「歯が全体的にしみるようになった」このようなお答えをいただきます。しかし、口腔内写真を見るまでは皆さん気づかないのがほとんどです。

以前ぴったりとあっていた金属の周りの歯だけが溶けてしまって、金属が浮いてしまっています。

この酸蝕症にはいろいろな治療法があります。(一例です)

でも、その前に生活習慣の見直しや逆流性食道炎といったものを把握するために消化器内科の受診もお勧めする場合もあります。

この本は、本院で閲覧できるようにおいてある、海外で発刊されたものです。この1冊にびっしりと酸蝕症について詳しく書かれています。

 

それだけ重要な歯科疾患なんです。


是非、ご自身の歯を大切にするためにも歯科医院での定期検診を受診されてください。審美的・機能的に歯科材料で修復することによって、元の歯の形を回復し、再びむし歯にならないように予防をして行く目的があります。